おいしけりゃなんでもいい!

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【特徴を感じるおすすめの銘柄も】産地別にウイスキーの特徴を知る

お酒の中でもウイスキーは特に奥の深い分野だと思います。


もちろん他のお酒にもそれぞれの奥深さや愉しみがあるのですが、ウィスキーの奥深さは一本のお酒にウン百万という値が付けられてしまうことにも表れています。


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今現在もウイスキーブームと言われており、その勢いは世界中で留まるところをしりません。


そこで今回は、今キテるお酒"ウイスキー"の基礎的な部分として産地別のウイスキーの特徴についてまとめていきたいと思います。
コレだけ知っていれば最低限ウイスキーのオーダーにも困らない、ウイスキーの基本について学んでいきましょう。

ウイスキーは産地によって全くベツモノ!?

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これはものずこくザックリとウイスキーの産地の特徴を表した図です。マニア的には色々と異論はあるかもしれませんが、基本的に現在ウイスキーは5つの主要な産地と新興でウイスキー造りに参戦してきているその他の国(ワインでいうチリやアルゼンチンのようなニューワールド的存在)で分類されています。



周りにウイスキーが好きな知り合いはいらっしゃいますか?
その人に誕生日や日頃お世話になっているお礼などでウイスキーを贈ったことありませんか?


実は大失敗している可能性があります。


特にウイスキーの産地と問われてすぐに答えを出せない方は要注意です。
ウイスキーは産地によって全く味も違いますしファン層も違います。


ワインにもフランスワインしか飲まない人、いわゆるニューワールドと呼ばれるヤスウマを狙う人など好みが分かれます。
焼酎も芋好きな人もいれば麦しか飲まない人もいますよね?芋好きに麦焼酎を贈っても内心微妙な顔をされるかもしれません。


それと同じでウイスキーにも色々な種類があります。高級だから、名が通ってるから喜ばれるわけでも美味しいわけでもないんです。


今回は最低限ウイスキーの五大産地を覚えて帰りましょう。
五大ウイスキーとも呼ばれるスコッチ、バーボン(アメリカン)、カナディアン、アイリッシュ、ジャパニーズウイスキーという分類。


この分類だけでも理解しておけば、自分で楽しむ際も、誰かとウイスキーの話をしたりプレゼントする際も大外しするリスクは減るはずです。

ツウなら一度は通るバラエティに富んだ「スコッチウイスキー

まずはスコッチウイスキーです。スコッチ・・・つまりスコットランドで作られているウイスキーですね。


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スコッチウイスキーには大まかに大麦麦芽100%で作られている「モルトウイスキー複数のモルトウイスキーに他の穀物で作ったグレーンウイスキーを混ぜた「ブレンデットウイスキーに分けられます。



さらにモルトウイスキー単一の蒸留所(日本酒で言うところの酒蔵)で作られたもののみで製品化されたシングルモルトと、複数のシングルモルトを混ぜあわて作られたヴァデット(ブレンデット)モルトに分かれます。ヴァデットモルトは比較的レアケースなのでとりあえず覚えなくても良いでしょう。


グレーンウイスキーにも当然それを作っている蒸留所があるため、シングルグレーンとして単一の蒸留所で作ったグレーンウイスキーを販売する事もあります。近年モルトウイスキーの高騰に伴って少しずつ見かけるようになりましたが、こちらもレアケースなのでとりあえず覚えなくてもOK。


複数のシングルモルトと複数のシングルグレーンを混ぜて作ったのがブレンデットウイスキー。これは重要なので覚えて下さい。



ざっと図に表すとこんな感じになります。


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基本的にスコッチウイスキーの分類で必ず押さえるべきなのはシングルモルト」と「ブレンデット」です。
その辺の酒屋やちょこっとネットで検索して出てくるスコッチはほぼこのいずれかです。

通好みのスコッチシングルモルトウイスキー

シングルモルトウイスキーはスコッチの花形です。
蒸留所、つまり造り手によって味の違いもあれば作られた時代や熟成の仕方によって味が大きく異なります


この味わいの多様性がシングルモルトの、ひいてはスコッチウイスキーの魅力のひとつであり、ウイスキー好き≒スコッチ好きという方程式が成り立ちかねない所以のひとつでもあります。


要はマニア心、オタク心を惹きつけるのが上手なんですね。


味わいも比較的ドライ、他を寄せつけない一種の飲みづらさがあるためハマると抜け出せなくなる傾向にあります。


代表的な銘柄では・・・

青リンゴのようなフルーティーさとスッキリとした飲み口が初心者にもオススメのグレンリベット


正露丸とも表現される独特の香味を持つラフロイグアイラ島と呼ばれる、日本で言うところの沖縄のような離島で作られるウイスキーはピート(泥炭)と呼ばれる材料をふんだんに使用し、独特のスモーキーフレイバーを備えており、ハマると抜け出せない魅力を持っています。

綺麗でエレガントな味わいが特徴のグレンモーレンジ辺りは比較的見かける頻度も多く、飲んでおきたい一本と言えるでしょう。

飲みやすく完成されたバランスが魅力のスコッチブレンデットウイスキー

これに対して複数のウイスキーを混ぜたブレンデットは、メーカーごと目指している味わいの違いはあるものの基本は飲みやすくバランスがとれていて万人受けする味わいを狙って作られています


適度な飲みごたえはあるものの、全体的にライトでスムースなのが特徴。ハイボールにすればスッキリしていて食中酒にも向いています。


ジョニーウォーカーはスコッチブレンデットを代表する銘柄。ブレンデットの中ではコクがあり、味わい深い絶妙なバランスが特徴。

スコットランドの国鳥である雷鳥をシンボルにしたブレンデット・フェイマスグラウス。メローな飲み口でロックやハイボールなど多様な飲み方に適しています。

デュワーズ 12年 700ml

デュワーズ 12年 700ml

バランスのとれた味わいにスコッチらしさを残した通好みのブレンデット・デュワーズ。プロにも愛飲している人が多いのだとか。

独特の香味と甘みが特徴の「バーボン(アメリカン)ウイスキー

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スコットランドと二大巨頭で多くのウイスキー銘柄を世に送り出し、多くのファンを魅了しているのがアメリカのバーボンウイスキーです。


アメリカンウイスキー=バーボンウイスキーというわけではないのですが、現状ではアメリカンウイスキー≒バーボンウイスキーという認識でいいと思います。異論もあるかと思いますが、酒屋などでアメリカンウイスキーのうちバーボンが占めている割合を考えれば仕方ないでしょう。



一応、アメリカンウイスキーの分類を図に表すとざっと以下のような感じ。


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バーボンウイスキートウモロコシを原材料として多くを占めた割合で作られる、新品の樽を内側を焦がしてから使用するなどといった特徴があります。そのため、スコッチとは異なる独特の香味や甘みを持つのが特徴で、バニラやキャラメルっぽい味わいを感じるものが多い傾向にあります。


メーカーズマークはバーボンの中でもバランスが取れていて、バーボンのキャラメル感やバニラ感を感じやすい一品。バーボン特有のクセが少ないのも嬉しい。ミディアムボディ。


ちょっと高いですが、最近美味しいなぁと思ったバーボン。バーボンの良いところがしっかりと感じられる。フルボディ。
スモールバッチは5~10樽程度の少数精鋭の樽を混ぜて作られたバーボン(普通はもっと多い数の樽から均質化する)

シングルバレルはひとつの樽のみから取り出されている。樽ごとにも味が異なり、稀少性が高い。



やっかいなのがバーボンの括りの中にあって特殊な位置づけのテネシーウイスキー。かの有名なジャックダニエルなどがこのカテゴリ。飲みやすくスムースな飲み口を表現するためにサトウカエデという木の炭で濾過しています。


ライウイスキーはバーボンと比べるとライトで爽やか、ものによっては華やかでフルーティーな香味が出ることも。


プラット・ヴァレー・ストーン・ジャグ 40度 750ml ×1本

プラット・ヴァレー・ストーン・ジャグ 40度 750ml ×1本

コーンウイスキーはバーボンとは似て非なる存在。トウモロコシの比率が多くなるからなのか甘みが強く、独特のクセが強いものが多い印象。



モルトウイスキーの定義がスコッチとは異なる点に注意ですが、アメリカンのウィートとモルトウイスキーはほとんど見かけないのでスルーします


近年、アメリカではクラフトウイスキーブームが起こっており、アメリカ全土で小規模生産の新しいアメリカンウイスキーが誕生していますのでその動向にも注目出来ればより面白いでしょうね。

ウイスキーの期限とも呼ばれる「アイリッシュウイスキー

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アイリッシュウイスキーアイルランドで作られているウイスキーです。アイリッシュウイスキーウイスキーの起源とも言われていて、スコッチウイスキーとどちらが歴史的に古くから存在していたのか、という論争がたびたび起こるものの、その議論に決着はついていません。



基本的にはスコッチよりもライトでスムース、飲みやすさがウリのウイスキーです。製法としてはスコッチと被るところも多く、近年ではスコッチウイスキーのブームに則り、よりスコッチ的な風味を目指したアイリッシュもみられるようになりした。


スコッチと決定的に異なる点においては「ピュアポットスチルウイスキー」という独特の製法にあり、これは大麦麦芽(大麦を発芽させたモルトウイスキーの原料)だけでなく、未発芽の大麦やオート麦を配合してウイスキーを作るというものです。これによりキレのあるアイリッシュ独特の風味を生み出しています

アイリッシュウイスキーといえばまず名前が上がるのがジェムソンアイリッシュらしい爽やかでキレのある味わいが特徴で、アイリッシュファンにとっては欠かせない存在。このウイスキーからウイスキーにハマったという人も少なくないくらい飲みやすいウイスキー

アイリッシュウイスキーの銘柄の中で特にスコッチを意識して作られているカネマラ。スコッチ特有のピート香をしっかりと持ち合わせた銘酒。

アメリカの禁酒法をきっかけに台頭した「カナディアンウイスキー

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カナディアンウイスキーはその名の通りカナダで作られているウイスキーです。カナダの法律に則って作られています。


以前は劣悪なクオリティであったと言われていたカナディアンウイスキーですが、20世紀初頭のアメリカの禁酒法を受けて隣国であったカナダでのウイスキー造りが活発化、法の整備も行われ現代では五大ウイスキーとして他の産地と肩を並べるウイスキー生産国となりました。



カナディアンウイスキーではライ麦、とうもろこし、大麦麦芽といった原料が用いられますが、国が定めるカナディアンウイスキーの定義としてはライ麦を51%以上使用することを義務付けており、全体的にライトでスムースな味わいが特徴です。



複数の原料を用いたり、国内にある蒸留所の原酒をブレンデットするのが基本ですが、近年のモルトブームや単一蒸留所にこだわったウイスキーブームから従来の枠にとらわれない造り手も出てきています。

カナディアンといえばカナディアンラブ。かなりライトで人によっては飲みごたえのない銘柄として認識されていますが、12年クラスは熟成感がありリッチな口当たりでコスパも良好。

日本ではキリンビールが輸入しているクラウンローヤル。こちらもカナディアンの中で名の知れた銘柄。


日本が世界に誇る銘酒の数々「ジャパニーズウイスキー

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日本のウイスキーはだいぶ前から世界の五大ウイスキーとしてその実力を認められていましたが、ここ10年ほどで急激にその知名度を高め、今やその名声を確固たるものにしています。


日本のウイスキースコットランドへ研修へ赴いた竹鶴政孝という人物の経験をベースに発展してきた歴史があります。従ってジャパニーズウイスキーは原則としてスコッチウイスキーの造り方や考え方を踏襲しています。

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基本的にはスコッチウイスキーを示す上の図が日本のウイスキーの分類にもそのまま当てはまる



ジャパニーズウイスキー本家本元のスコッチウイスキーと比べるとマイルドでなめらか、繊細に仕上げられている傾向にあり、スコッチはクセが強くて苦手・・・という方でも楽しめる造りになっています。


サントリーウイスキー

今ではすっかり入手困難になった山崎白州サントリーが誇る日本を代表するシングルモルトウイスキー。山崎は大阪、白州は山梨にそれぞれ蒸留所が存在します。

同じくサントリーが送りだす日本を代表する銘柄が。こちらは山崎や白州をベースにブレンドされたブレンデットウイスキーです。

ニッカウイスキー

サントリーと双璧を成す日本のウイスキーメーカーがニッカ。アサヒの資本下にあるニッカはもともと竹鶴政孝が設立した会社。
本場を経験した人の思想を引き継ぐだけに、サントリー製のウイスキーと比べてより本場のスコッチを意識した造りで、通好みの味わい。

宮城強余市はそれぞれ宮城と北海道にある蒸留所で作られるシングルモルト
対して竹鶴は宮城強と余市ブレンドして作られるヴァデットモルトになります。

その他の国産ウイスキー

キリンの資本下にある富士山麓本坊酒造マルスウイスキー秩父ベンチャーメーカー・イチローモルトなど細かいメーカーは他にも散見され、昨今のウイスキーブームを受けて全国で新しい蒸留所がウイスキー造りを始める動きも見せています

その他の産地のウイスキー

近年のウイスキーブームのあおりをうけて世界中で今ウイスキー造りが盛んになっています。

台湾で作られているカバランはスコッチウイスキーの造りを強く意識した仕上がり。

インドのアムルットは進行国の中では比較的早く製品化。五大産地以外のウイスキーが現れたと話題になりました。



五大産地でも、各国の定めるウイスキーの定義から逸脱しながらも信念を持ったウイスキー造りをするいわゆるクラフトウイスキーが登場するなど、今後も新しいウイスキーの造り手がどんどん現れるかもしれませんね。

ウイスキーはず産地別に理解しよう

ウイスキーの世界は極めようとすると泥沼にはまるほど深い世界だと言われています。


そこまで深いところまで足を突っ込むことはしなくとも、産地別のウイスキーの特徴を知って自分の好みのウイスキーの一つや二つ持っておくことは大人の嗜みとして悪くありません。


ぜひ産地別の違いからウイスキーの愉しみを少しでも知ってみましょう。


bollet.hatenablog.com
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なお、ウイスキーの飲み方、愉しみ方、オススメのグラスについて執筆した記事もありますので併せてご覧ください!

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ウイスキーの個性やポテンシャルを存分に味わうためのストレートでの嗜み方についても知っておいて損はナシ。実はちょっとしたコツがある?