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ジントニックの作り方・レシピをプロ級に再現!【ジンから割合までを検証】

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ジントニック・・・バーやカクテルにハマると誰もがまず最初に試したくなる王道カクテル。


ジンとトニックだけで作られるのにその味わいは作る人によって千差万別。シンプルだから差が出るカクテルとも言われています。


今回はお店で出てくるようなジントニックをお家で楽しむための極意をさまざまなお店でジントニックを飲んできた筆者の視点から徹底検証。



1杯500円から2000円まで、さまざまなお店でジントニックを飲んできました。


技術的なところはともかくとして、ベースとなるジン、使う材料から割合までを考えていきましょう。

美味しいジントニックの条件とは?

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美味しいジントニックを作るということ・・・それは以下のポイントをしっかり考えているかによって決まるといっても過言ではありません。


  • どのジンを使うのか?
  • ジンとトニックの割合は?
  • 副材料の有無(ライムやフルーツ、リキュール、ビターズ)
  • どの グラスを使うか?
  • 作り方(手順)はどうするか?


どのような味のジントニックを作りたいかで上記の要素は自ずと決まります。


甘め、サッパリめ、ジン濃いめなど・・・人によってどのような味が好みかは変わってきます。


もちろん、好み云々以前に最低限の美味しいレベルにもっていくまでに気を遣うべきポイントもいくつかありますの。


いろいろなバーでジントニックを飲み比べて見えてきた共通項を踏まえながらプロレベルのジントニックを素人がその場で作るポイントをここでは見ていきたいと思います。

目指したいジントニックの味を考えてから作り方やレシピ(割合)を決める

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まずはどんな味のジントニックを作るかを頭に思い描きましょう


  • 好みのジンがあるのか?それを活かすのか?
  • サッパリなのか濃口なのか?
  • 酸味・甘味・苦味のバランスは?
  • ジンのフレーバーは強い方がいいのか、軽い方がいいのか?
  • ライムや副材料の風味をどれくらい活かすか、もしくは使わないか
  • 時間をかけて飲みたいのか、サクっと飲みたいのか


料理だろうがお菓子だろうがカクテルだろうが、何かを混ぜて新しい物を作り出すことにおいて最も重要なのは完成系の味を頭に描いておくことです。



料理初心者が料理中にあれやこれや調味料をいれるのは完成系が頭に出来ていないため。これをやりはじめると味がまとまらずひどいことになります。


ジントニック作りも同様で、はじめに大まかにどんな味にしたいかを頭に描いておくことが大切になのです。


ジントニックにおける味の要素、方向性は上記のリストで大まかに判断できるでしょう。



特に甘・酸・苦のバランスはカクテルの味の構成において大切です。


ジントニックの場合は甘味=トニック、酸味=ライム、苦味=ジン、ライム、トニック、副材料から決定されます


どのような材料を選び、どれくらいの配合にするかでこの三つの味をコントロールしていくワケです。



プロクラスの腕があればあえてどれかを突出させて個性を出すのもあり(あえて苦みの強いジントニックなど)ですが、ご自宅で作る分にはバランス型を目指すべきです。


さて、ここから理想のジントニック作りに向けて、グラスや割合、材料の選び方についてもう少し具体的に考えていきます。


どのような味わいや雰囲気を生み出したいかによって材料や作り方を決定していきましょう。

理想のジントニックの作り方・レシピ・割合を考える

プロレベルのおいしいジントニックを作るために考えるポイントはたくさんありますが、最低限吟味して考えたいのは以下のポイント・


  • 使用するグラス
  • ベースに使うジンと割合
  • 割材となるトニックのチョイス
  • 副材料を使うかどうか」です。


それぞれ詳しくみていきます。

ジントニック作りはグラス選びからはじまる

カクテルはどんなグラスにいれるかで味が変わります。


豪華なグラスに入れれば高級感が増しますし、デザイン性の高いグラスにいれれば美味しさも増したように感じます。


ジントニックの場合は基本的にはタンブラーというコップ型の縦長グラスを使います。


プロ仕様のタンブラーグラスは大きく分けて(1)バカラのような厚みのある重厚タイプ(2)うすはりのような薄さと軽やかさのあるタイプ(3)特殊素材系の3つに大別されますので、どれをチョイスするかが最初のポイントです。


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ジントニック用の主なグラスのタイプ


(1)タイプのタンブラーは厚みと重さがあるのでドッシリとした雰囲気を演出。高級感も出せます。



厚みのあるグラスにも2タイプあり、バカラのように全体的に重厚感はあるが飲み口は薄い高級タイプと飲み口まで厚みのある安価なマシンメイドタイプです。


カットなどの細工が施されているものも多く、厚みのあるグラスは値段もピンキリなので初心者にはあまりおすすめしません。



(2)は軽やかで口に当たる部分もうすいため口当たりがよく、炭酸のキレがダイレクトに口内に広がります。爽やかさの演出に適しています。


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筆者の愛用は木村硝子のコンパクトシリーズ。写真はタンブラーの8oz(右)とタンブラー10oz(右)。10ozでMサイズくらいの感覚。


うすい系のタンブラーはサイズがいろいろありますが、どのブランドのものでもM~Lくらいがジントニックには最適です。



(3)は金属素材や真空断熱素材など。熱伝導率の関係で冷たさが維持できます。金属素材の口当たりは好みはあるものの、キンキンに冷えたジントニックを楽しめます。



どのグラスを選ぶかは好みしだいですが、自宅で楽しむ分にはハズレが少なく比較的安価で手に入る(2)タイプか破損の恐れが少なく手入れに気を遣わない(3)タイプがオススメです。


ジントニックの味を決定づける割合とベースの選択

ジンとトニックの割合、配合はジントニックの味のベースを決定する重要なポイントです。


一般的にはジン1に対してトニック2~4倍程度の希釈幅があります。


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当然2倍をとるか4倍をとるかでは完成した時の濃度が全然違います。



1:2で割れば濃いめなのでゆっくり楽しめますし、1:4ならゴクゴクと飲める味わいに仕上がるでしょう。


この時にベースに使うジンについても考えます。


濃いめのジン、軽口のジン、フレーバーが強いジンなど、ジンと一口にいってもその種類は様々。好きなジンがあるならそれを活かしても良いでしょう。


トニックにも拘ってさらにプロレベルに

ジントニックの大半はトニックウォーターというミキサー(割材)で出来ています。


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最も有名なシュウェップのトニックウォーター


トニックウォーターは長らくシュウェップスウィルキンソンの2強でしたが、最近では他ブランドがハイクオリティラインのものを展開し、選択肢は広がっています。


トニックについては、他の方の記事はになりますが以下にわかりやすくまとめられていますので、参考にしてみると良いのではないでしょうか?


the-tanaka.com


筆者もこちらの記事で紹介されているなかでポッカサッポロのトニック以外は飲んだことがありますが、ほぼ同意見で、コスパ重視ならシュウェップスクオリティ重視ならフィーバーツリーをお勧めします。


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定期的に飲むならまとめ買いがオススメ。


特にフィーバーツリーは高いですが、ソフトドリンクとしてそのまま飲んでもすごく満足度が高いので一度試してほしいですね。

ライムやビターズの副材料で差をつける

ジントニックの味はジンとトニックによって大まかに決定づけられていますが、そこからひとひねりを加えるのがプロ仕様に近づけるポイントです。


まず欠かせないのがライム。


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ライムは多少高くついてもプロ仕様にするなら生ライム一択です。



生ライムはスーパーのフルーツ売り場などに売っています。だいたいレモンの近くに一緒に売られていますね。


もしどうしても既成のジュースを使用する場合はライムよりレモンの方がコスパは良いでしょう。ポッカレモンなどは酸味が既製品の中では生に近いため、コスト面を考慮するならオススメです。




他にもプロの仕事を見ていると、ジントニックにビターズというお酒を垂らしている光景をよく見ます


ビターズとは苦味の非常に強いお酒で、カクテルの風味付けや味の引き締めに少量使われる料理でいうところの黒胡椒のようなモノです。



ジントニックに使うならオレンジビターズやグレープフルーツビターズのようなフルーツビターズがオススメ。味を引き締めながらフレーバーを高めてくれます。


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ビターズメーカーで最も有名で人気の高いアンゴスチュラのオレンジビターズ。苦味と同時にオレンジの風味をジントニックに加えることができる



これ以外にも他のフルーツを加えてみたり、リキュールを垂らしてみたりとジントニックはアレンジの幅は広いのですが、まずは王道のジントニックを作るということでライムとビターズに注目してみると良いでしょう。

美味しいジントニックの作り方とレシピ、実際に作ってみよう

どういう方向性でジントニックを作るか決めたらいよいよ実践です。


今回は筆者がいつも飲み始め一杯目に美味しいジントニックが飲みたくなったら作るレシピをご紹介します。コンセプトは以下の通り。


  • 食後にお酒タイムを楽しむための一杯
  • 一杯目を想定してスッキリとした味にする
  • ただ飲みやすいだけでなく、しっかり味わえる
  • 甘味が立ちすぎず、甘・酸・苦の調和がとれている


また実際に作る前にサントリーさんが公開しているジントニックの作り方の動画を載せておくので全体の流れを把握しておきましょう。


細かい作り方は筆者とは異なりますが、プロの方のじっさいの仕事の流れを見ておくと解説が頭に入ってきやすいです。




まずはグラス選びです。


グラスは木村ガラスのコンパクトシリーズのタンブラーMサイズを愛用しています。うすめの口当たりがキリっと感をもたらします。



ここにスーパーやコンビニで変えるロックアイスを3~4個入れます。


小さすぎるものは溶けやすいので、中くらいのものと大きめのものを半々くらいで隙間なくグラスにつめていきます。



製氷気の氷でも構いませんが、溶けやすいためクオリティは落ちます。プロ仕様を目指すなら氷も買いましょう。


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氷だけ入った状態でマドラー(無ければ箸などで代用)でよく混ぜてグラスを冷やすと同時に氷の霜を溶かします。溶けた水分は捨てます。


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ジンを30mlほど投入します。


今回はジンのフレーバーをしっかりと持ちつつ、クリアな飲み口が特徴のタンカレーをベースにチョイスしました。


タンカレーは事前に冷凍庫でキンキンに冷やしておきます。そうすることで氷が溶けにくく、しまりのある味わいを作り出せます。



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軽く混ぜて氷と馴染ませます。


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甘みをおさえスッキリ感をだすと同時に、ジンのフレーバーを感じやすくするためにソーダを10mlほど加えます(これをプレススタイルと呼びます。)。


続いてトニックウォーターを80mlほど投入。ジンとの割合は1:3程度


バランス重視の配合です。注ぐときは氷の隙間めがけて優しく注ぎます


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ライムの切り方は1/6カット(縦に半分に切ったものをさらに3等分にくし切りする)です。


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カットしたライムを一息で絞って果汁をだし、そのままグラスにライムを沈めます。


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優しく氷を数回持ち上げて撹拌します。


炭酸が飛ばないように丁寧にかき混ぜるのがポイント。マドラーをグラスの底に入れて氷をそっと浮かせるように。


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完成です。充分すぎるくらい美味しいジントニックが完成しました。


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レシピはジン、トニック、ライム、ソーダとシンプルですが、使う氷を市販のものにしたり、ジンを冷凍したり、トニックにソーダを混ぜて味のバランスを整えることでプロ仕様の味が再現できました。


今回ご紹介したジントニックは材料さえ揃えれば誰でも簡単に作ることができます。ぜひ挑戦してみてください。

ジントニックの作り方・レシピをプロ級に再現!【ジンから割合までを検証】|まとめ

ジントニックはシンプルなカクテルだけに奥深いカクテルです。


今回ご紹介したレシピ以外にも美味しいレシピは無数に存在します。


どのようなジントニックに仕立てたいのか、そこを明確にしていくことで色々な味わいを作り出すことができるはずです。


ぜひプロレベルの美味しいジントニック作りに挑戦し、最終的には自分なりの至高の味わいを追求してみましょう。